燃えよ剣
男なら誰でも一度は新撰組に憧れる時がある。
間違いないです。男に生まれたからには通らねばならない道なのです。
新撰組はね。
その新撰組の中で、負けると分かっているのに最後まで戦った男がいます。
彼は言わずと知れた新撰組の“鬼の副長”です。
この人、とにかく厳しくて怖いです。
武士以上に武士なもんだから、士道に背いたら昔からの仲間だろうとなんだろうと切腹させちゃいます。
新撰組隊士の死亡理由は断トツで切腹です。全部、土方さんの命令です。
この人、生まれは百姓の子ですからね。もうむちゃくちゃですわ。
でも、私はそんな百姓の子が好きです。
司馬遼太郎の『燃えよ剣』。これ読んだ日にゃぁ、あんたも明日から土方歳三です。
とにかくラストが良い。
解説します。
局長近藤勇も死に、事実上、新撰組は壊滅した。だが土方率いる旧新撰組の生き残り数名は戦いの場を函館へ移した。ここで土方は新しく「函館政府軍陸軍奉行」の役を得ることに。しかし、戦は新政府軍が圧倒し、旧幕府軍は窮地に立たされた。土方の仲間達は降伏することに。しかし、土方唯一人、戦場へ向かうことに。
その土方が敵方に、名乗った名は函館政府軍陸軍奉行ではなく、
カッコ良すぎます。副長。
- 作者: 司馬遼太郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1972/06/19
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